分娩前日
羊水検査を予約していた日に亡くなった子の処置をすることになりました。
事前にネットで調べていたのですが、お腹の中で亡くなってしまうことを12〜22週までは後期流産としているようです。
私は分娩経験がないのでとにかく怖くて処置日まで経験者のブログやSNSを延々と見ていました。当然といえば当然ですが、後期流産や中期中絶について、普通のお産や初期流産に比べると投稿は非常に少ないです。
私の場合は1泊2日で行いました。ブログを見ると2泊3日の方が多かったように思います。週数や大きさで変わってくるのかもしれません。
特に個室希望はしていませんでしたが、2人部屋を用意してくれていて、家族もそこに宿泊できるとのことでした。夫は分娩当日のみ来てもらうことにしていたので使用しませんでしたが、同じ境遇の人に取っては有難い気遣いではないかと思います。
私のかかりつけの病院は流産死産の対応に慣れていて、部屋割やバースプランの提案、葬儀屋の紹介等、妊婦自身がいろいろ調べたり不安にならなくて済むように全部用意されていました。
ただ、バースプランの提案については正直戸惑いました。バースプランというのは、出てきた赤ちゃんにしてあげたいことみたいな感じです。
私の場合は週数がもっと経っていたら考えられたかもしれませんが、分娩時で15週とはいえ大きさは13週相当で、人間の形で出てくるかもわからないのにおくるみだの名前だの赤ちゃんにしてあげましょうと言われても考えることができませんでした。というより想像がつかなかったと言う方が適切かもしれません。
これは後々、考え方が180度変わりましたが…
入院1日目は前処置でラミナリアを入れました。超絶痛いで有名なアレです。
ラミナリアの処置は2回に分かれていて、最初に4本、2回目に10本入れました。
前回の流産のときに経験していたものの、今回も相変わらず激痛でした。私は1回目の方が痛かったのですが、人によって2回目や3回目が痛かったり抜く時に痛かったりそれぞれのようです。
前回の流産のときは、ラミナリアを入れた後も眠れないほど痛くて痛み止めも効かないくらいでしたが、今回は入れたときだけ痛くてそれ以外は鈍痛という感じで痛み止めも飲まずに耐えられました。前回の経験があって多少適応しているのでしょうか。ちなみに経産婦の方は痛みはそこまで激しく感じないそうです。
食欲もしっかりあって、普通のお産の方と同じメニューなので豪華で味も美味しくて完食しました。
コロナのせいか共用スペースは使用している人はなく、他の妊婦さんと遭遇することはほとんどありませんでした。
1日目は前処置だけなので、漫画を読んだりシャワーを浴びたりなど寛いでいましたが、分娩が怖すぎて寝る前はずっとネットで経験談を調べて過ごしました。
前回の流産のときは前処置の痛みも激しかったせいか惨めな気持ちになり泣いていましたが、今回は不思議と惨めな気持ちにはなりませんでした。
ただただ無事に出てきて欲しい、無事に分娩を終えたい、そういう気持ちでいました。