12週の検診で浮腫の指摘
皮肉なことに、頑張ろうと決めた矢先の妊婦検診で異常が発見されることとなりました。
初期の検診は経膣エコーで様子を見ることから始まります。私は流産の経験があるため、検診のときはエコーが体に入った瞬間にまずは心拍が聞こえるかを気にしていました。
心拍は普通に聞こえたので安心したのも束の間、先生がさらっと言います。
「ちょっと浮腫んでるね」
「高齢出産というのはこういうことがリスクとしてあるんですよ」
担当の先生は事実を淡々と説明するタイプでした。人によっては冷たく感じるかもしれない話し方です。
医師との関係というのはなかなかに難しいものがあります。
こういうとき、優しくオブラートに包みながら説明されるのが良いのか、情を挟まず淡々と説明されるのが良いのかは人それぞれです。
私は今回はこういう状況だったので、淡々と説明される方が変に感情的になることもなく聞くことができて合っていたかなという印象です。
経腹エコーでもじっくり見てくれましたが、結果、浮腫は5ミリもありました。
浮腫はNTとも呼ばれ、3ミリ以上になると何らかの異常がある可能性が高くなるというものです。
私の場合は素人目にもわかるくらいにはっきりと分厚い浮腫が見えました。
というか、頸部どころじゃなく全身浮腫んでいるように見えました。
その後は染色体異常や浮腫の原因となる病気な可能性などを説明してもらいましたが、浮腫の厚みと年齢を加味した確率を見ていろいろと察しました。
私の場合は染色体異常の可能性は50%でした。
1/2の確率、かなり高いです。
病院を出る頃にはすっかり諦めモードでした。
担当の先生からはNIPTを受けることを勧められました。確定検査としては絨毛検査か羊水検査だけれども、安心するためにも早く受けられるNIPTが良いでしょうとのことでした。
この時点ではまだ異常があるかはわからない、浮腫があっても健康に産まれてくる子もいる、NIPTが陰性であればそこは安心していいし、その後心臓に異常がないかエコーでしっかりと診ていけばいい、と先生は前向きに説明してくれました。
ちなみに絨毛検査と羊水検査はどちらもリスクがある、もし受けるなら羊水検査の方がいいと説明されました。
体験ブログ等を見ると絨毛検査を受けてる方も沢山いるので、この辺は医師の考え方もあるのかなと思います。
絨毛検査は羊水検査よりも早い週数から受けられるので、私はそっちの方が良さそうだけどなぁと感じました。
この一連の検査の時期についてはいろいろ考えさせられることがありました。それはまた別途書きたいと思います。
私はこの検診の後、希望は全く持てませんでした。仮に染色体異常じゃなくても心臓の病気かもしれない、どこかに障害があるかもしれない、そういう方向にしか考えられませんでした。5ミリの浮腫の画像がどうしても健康な胎児に見えなかったのです。