出生前診断を受けて陽性になった話

気持ちに正直に書き殴ってます

NIPTの結果は陽性

思わぬ出血とエコー画像でもうこれはダメだろうなという諦めの気持ちのまま、NIPTの検査結果当日を迎えました。

夫には1人で行けるから付き添いは不要と伝えました。病院からも最初のカウンセリングとは違い、特に夫婦揃って来て下さいとは言われませんでした。

私はどういう結果でも受け止められる、でも夫の本心は実のところどうなのかわかりません。

 

病院に着いて例の突貫診察室の前を通ったときに医師が数人いるのが見えました。

前回は若手と思しき男性医師1人しかいなかったのに、とわかりやすい不自然さを感じました。

診察室に呼ばれるとベテランの女性医師1人と若手の女性医師2人が狭い部屋にぎゅうぎゅうに座っていて、ガタイのいい夫を連れて来なくてよかったなと思ってしまいました。

ベテラン風の医師は出生前診断の責任者として書類に名前が出ていた医師で、後の2人は若手の遺伝子科の医師とのことです。

この状況は聞かなくても結果がわかっちゃうよ…と言いたくなりました。

 

「今回は18トリソミーが陽性という結果でした」

ベテランの女性の医師が結果の書かれた紙を見せながら説明してくれました。

一番数が多いと言われる21のダウン症でなかったことに少し驚いたものの、陽性は想定していたのでかなり冷静に聞けたと思います。

ベテラン風の恐らく私より年上の女性医師は優しく労わるような話し方で、前回の若手男性医師じゃこの役割は出来ないだろうなと余計なことを考えてしまいました。

まずは18トリソミーの説明からでした。概要は事前にネットで調べていたので私も理解していましたが、検査前のカウンセリングと違うのは染色体異常の赤ちゃんを産み育てている人たちの話や支援グループの説明、資料の紹介でした。また、この医師たちとは別に染色体異常の子育てに詳しい専門のカウンセラーを紹介できる、とのことでした。

私としては陽性であれば妊娠は継続しないと決めており、その気持ちが揺らぐことはなかったので、この辺の話は有難いけど不要です、というスタンスで聞いていました。

しかしながら、産み育てることを迷っている方にとってはとても頼りになるカウンセリングだろうと感じました。

一通り染色体異常に関する説明が終わり、この後の段取りについて確認しました。

翌週に羊水検査を受け、結果は3種のトリソミーについては1週間後、その他全ての結果は2週間後に出て確定診断となり、その結果を受けて妊娠継続可否を決めるとのことでした。

医師側からは、①現時点で確定診断が陽性の場合に妊娠継続をどうするか決めているのか、②妊娠継続しないとなった場合、その後の処置はかかりつけ医で行えるか、③今後についてかかりつけ医と十分に相談できる関係はできているか、という質問を受けました。

①妊娠継続しないと決めている、②かかりつけ医で処置が可能、③関係良好で相談もできる、と答えました。

私からは①NIPTの結果で既に妊娠継続しないことを決めているが羊水検査はどうしても受けなければならないのか、②翌週でなく近日中に羊水検査を受けることはできないか、③NIPT陽性になった人は必ず羊水検査を受けているか、を質問しました。

①受けるべきでNIPTだけでは偽陽性の可能性があり確定診断とすることはできない、②羊水が確実に採取できる15週6日以降に受けることが望ましいので週数的に早くても翌週になる、③うちの病院では陽性の方は全員羊水検査を受けている、と言う答えでした。

私はダメ元で羊水検査無しで処置したいことを伝えてみましたが、偽陽性のまま決めることは赤ちゃんに失礼だ、とかかりつけ医と全く同じことを言われました。

NIPTは21番の検査は90%以上の確率ですが、18番と13番は確率が下がるため偽陽性も21番に比べて多いとのことです。

 

私が何故羊水検査を避けたかったのかと言うと、今までの妊婦検診で染色体異常は確実にあることと、中期中絶は分娩になるためできるだけ早いうちに処置したいという気持ちがあったことが理由です。特に、羊水検査を受けると18週まで待ちの状態が続くため、精神的なキツさと分娩の大変さを想像せざるを得ませんでした。

ネットのおかげなのか、いろいろな情報を集めすぎてある意味冷静に考えることができてしまい、母性が出て感情的になることは最後の日までなかったように思います。

 

結果を聞いた後は、羊水検査で1日入院するため、PCR検査と入院手続きをして帰りました。

夫にはLINEで陽性だったと伝え、家に着いた後は今後の段取りを話しました。

夫は結果に少し驚きつつ、これからのことに迷いはなく、やるべきことをやろうという話で終わりました。